今回の記事は日本人に馴染み深いトカゲがニホンカナヘビについてです。
公園や庭先で見かけたり、子供の頃捕まえたりした方は多いのではないでしょうか。
そんなカナヘビの飼育方法や生態、エサや飼育環境などを説明していきます。
では！見ていきましょう！！
カナヘビについて
飼育方法の前に『カナヘビ』の生態などを勉強していきましょう！！
カナヘビの分類、大きさ、寿命
| 分類 | 爬虫綱 有鱗目 カナヘビ科 カナヘビ属 |
| 学名 | Takydromus tachydromoides |
| 大きさ | 全長18㎝～25㎝ |
| 寿命 | 平均7年 |
カナヘビの特徴
カナヘビの尾は全長の2/3以上を占めています。
また、尾は自切するので触る際は注意しましょう。
鱗には光沢がなく表面はザラザラして乾いた感じに見えます。
カナヘビの性格
カナヘビは臆病な性格で慣れないうちはずっと物陰に隠れています。
自衛のために噛む事はありますが、基本的に攻撃性は低い生き物です。
口も小さく、歯も短いので噛まれても痛くありません。
カナヘビの分布
日本の固有種です。
（北海道、本州、四国、九州および周辺の島嶼、壱岐、隠岐、佐渡島、種子島、屋久島、五島列島）
カナヘビの生息環境
金邉美は低地から低山地にかけての草原や藪地などに生息し、民家の庭などでみられることもあります。
昼行性のトカゲです。
カナヘビの食性
カナヘビの野生下での食性は昆虫やクモ、ワラジムシなどの小型節足動物を食べています。
飼育下ではSサイズのコオロギや幼体のレッドローチ、ミルワーム、ハニーワームを与えます。
カナヘビの飼育について
ここからは、カナヘビの実際の飼育方法を紹介していきましょう！
カナヘビの販売価格
カナヘビは一般のペットショップやホームセンターでは取り扱いが殆どありませんが、販売している場合は８００円前後で売られています。
野生の個体を捕まえる
カナヘビは日中、日光浴の為に開けた場所で止まっているので、その時を狙いましょう。
朝～昼前が狙い目です。
低い山間部の公園などでよく見かけます。
カナヘビの飼育ケース（ケージ）
カナヘビは運動量が多いので、なるべく大きいケージを用意してあげましょう。
最低でも横幅30cm以上のケージを用意してください。
ちなみに、カナヘビは多頭飼育可能です。
その場合は60㎝ケージで３匹ほど飼育可能です。
ケージは爬虫類専用のケージや、大型の虫かごでも問題ありませんが隙間があると脱走してしまうので注意しましょう。
後ほど説明しますが、カナヘビの飼育には紫外線ライト等が必要になるので、ライト類を取り付けやすい爬虫類専用のケージの方が使いやすいと思います。
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保温球、バスキングライト、紫外線ライトについて
カナヘビの飼育には各種ライトが必要です。
バスキングライト
バスキングライトとは、日光の代わりになるものです。
カナヘビは日光浴をおこない新陳代謝を高めます。
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紫外線ライト
カナヘビはカルシウムの吸収に必要なビタミンD3を作るのに紫外線が必要です。
（照射量はパッケージの裏に書いてます）
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ライト類は手動で入切するのもいいですが、面倒な方はタイマーを活用しましょう。
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カナヘビの飼育温度
カナヘビ飼育の適温は24度〜27度です。
比較的低温にも耐えることが可能ですが寒い時期はパネルヒーターを敷いてあげて下さい。
夏は暑くなり過ぎてしまうので通気性を確保して、カナヘビが熱中症にならないようにケージ内の温度に気を付けましょう！
その他、部屋ごとエアコンで温度管理している人もいます。色々な生き物や多頭飼育している人にオススメです。
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カナヘビの保湿
湿度は60％～70％を意識しておけば問題ありません。
カナヘビの床材
保湿能力の高い床材を選びましょう。
オススメはデザートソイルです。
糞が固まってくれるので、とても掃除が楽です。
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その他ヤシガラマットも保湿性が高いのでオススメです。
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カナヘビの飼育環境図
飼育環境の参考イラストを貼っておきます！
①赤外線ライト：保温の為に照射。夜間点灯してもいいように赤外線を使用する場合が多い。
（パネルヒーターのみでは温度が安定しない場合に使用）
②紫外線ライト：日中に点灯。昼行性の爬虫類は紫外線照射が必要な種が多い。
③バスキングライト：日中に日光浴代わりに使用。
④シェルター：無くてもＯＫですが隠れることのできる場所は作ってあげましょう。
⑤水入れ：100均のタッパーなどでＯＫ。
⑥床材：デザートソイルがオススメ。
⑦パネルヒーター：1/4～半分に敷く。
レイアウト
カナヘビは立体行動を好むので、木の枝や石などを入れてあげましょう。
また、落ち葉や石、割った鉢などで隠れる場所も作ってあげてください。
カナヘビのエサの与え方
カナヘビは完全肉食なので虫を与える必要があります。
爬虫類用の餌と販売しているコオロギやレッドローチ、ワラジムシなどを与えましょう。
口が小さいのでSサイズのコオロギ、レッドローチを与えます。
エサにはカルシウムパウダーを振りかけましょう。
カルシウムが不足すると手足や背骨が変形する骨の病気『くる病』にかかってしまう危険性があります。
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昆虫エサはどう与えるの？
エサはカナヘビがいるケージに直接入れておけば食べてくれますが、飼育環境に慣れてきたらピンセットで昆虫をつかんで与えましょう。
なるべく、コオロギはピンセットで摘まんで直接与えて下さい。
ケージに入れたままにしておくとコオロギが生体を噛む場合があります。
ピンセットは生体を突いて怪我させない先が丸い木製の物がオススメ！
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カナヘビのエサの頻度
子供の頃は毎日与え、大人になったら3日に1回程度まで減らします。
カナヘビの飲み水
水入れは何でもOKです！
100均のタッパーでも代用できます。
水に浸かることがあるので全身が浸かる大きさがいいです。
※お水は最低でも3日に1回は取り換えましょう！
↓レイアウトを凝りたいのであれば専用の水入れもありますよ！↓
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最後に
飼育に必要な物を復習しよう！
・バスキングライト、紫外線ライト、（赤外線ライト）
・ライトのソケット
・パネルヒーター（1/4～半分敷く）
・床材（デザートソイルがオススメ）
・水入れ（全身が浸かる大きさ）
・エサ（Sサイズのコオロギ、レッドローチ）
・エサやり用のピンセット（先が丸い木製の物がベスト）
・温湿度計
またね！！
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