今回はヘビを飼ってみたいけど飼育方法が分からない。
そんな方達に向けてヘビの飼育方法、生態、飼育環境やエサについてお話していきます。
中でも初心者向けの『コーンスネーク』について説明していきます。
我が家での体験や飼育環境も記載しておきます!
では!見ていきましょう!!
コーンスネークについて
まずは『コーンスネーク』の生態について勉強していこう!!
コーンスネークの分類、大きさ、寿命
コーンスネークは、初心者さんにも飼育しやすいサイズ感です。
分類 | 爬虫綱 有鱗目 ヘビ亜目 ナミヘビ科 キメラ属 |
学名 | Elaphe guttata |
大きさ | 長さは120㎝~150㎝、太さは3㎝~5㎝ |
寿命 | 10年~15年 |
コーンスネークの分布
アメリカ合衆国
(アラバマ州、ケンタッキー州の一部、サウスカロライナ州、ジョージア州、テネシー州南部、デラウェア州、ニュージャージー州南部、ノースカロライナ州、バージニア州、フロリダ州、ミシシッピ州、メリーランド州南部、ルイジアナ州東部)
コーンスネークの生息環境
コーンスネークは森林を好みますが、草原、農耕地などにも生息しています。
主に地表に住んでいますが、木登りもうまく木に登る事もあります。
半夜行性から夜行性で昼間は地面に空いた穴や石や倒木の下などで休んでいます。
コーンスネークの性格
コーンスネークは臆病で温和な性格でペット向きのヘビです。
ヘビは狂暴と思われがちですがそんなことはありません。
臆病な生き物なので人間が手荒な事をしなければ攻撃してくることは少ないのです。
ただ、ベビーの頃は怖がって攻撃してきますが成長するにつれ落ち着く個体がほとんどです。
コーンスネークのエサについて
コーンスネークの食性は動物食で、小型哺乳類、鳥類やその卵、爬虫類、両生類などを食べています。
飼育下では冷凍マウスを解凍して与えます。(解凍方法は後程説明します。)
コーンスネークの飼育について
ここからはコーンスネークの実際の飼育方法や飼育環境を解説していきます!
コーンスネークの価格
コーンスネークはメジャーなヘビなので爬虫類ショップだけでなく総合ペットショップやホームセンターで購入可能です。
値段は10000円前後くらいで販売されています。
ただ、価格はモルフ(品種)によって大きく異なります。
なんと!高いモルフは20万円を超える個体もいます!!
各地で開催されている爬虫類イベントでは通常より安く買える可能性が高いので参加してみてください。モルフ(品種)によっては数千円で購入できたりもするよ!!
コーンスネークの代表的なモルフ
コーンスネークは様々な色の子がいます。
・ノーマル
赤とオレンジを主体とし、模様は黒い縁取りがあります。
・アルビノ
『ノーマル』から黒色の色素が抜けたモルフです。
全体的に色が薄くなっており、目はアルビノ特有の赤色です。
体の模様の黒い縁取りも消えています。
・アネリスティック(アネリ)
『ノーマル』から赤色の色素が抜けたモルフです。
体の色はグレーになり、模様は黒くなります。
・ハイポメラニスティック(ハイポ)
黒い色素が減少したモルフです。
アルビノと違い完全に無くなってはいないので目は通常の色です。
全体的に赤く模様の縁取りは、黒が薄くなっています。
・モトレー
『モトレー』は上記で紹介した色ではなく柄のモルフです。
背中に模様と体の側面にストライプの模様があります。
体色のモルフと組み合わせ『〇〇モトレー』と呼ばれます。
コーンスネークの飼育ケース(ケージ)について
最低限必要な大きさの目安はコーンスネークがとぐろを巻いた状態の3倍以上です。
最終的な大きさは60㎝×45㎝を目安にして下さい。
コーンスネークが子供のうちは
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衣装ケースに空気穴をあけて飼育している人もいます!
ただ、脱走には注意してくださいね!!
我が家では
コーンスネークが幼体の頃はプラスチックケースで飼育していました。
ある程度成長してからは衣装ケースを改造して飼育しています。
こだわりが無ければ安い衣装ケースなどで十分飼育は可能です!
コーンスネークの保温について
コーンスネークの適温は25℃~30℃です。
比較的低温にも耐えることが可能ですが寒い時期はパネルヒーターを敷いてあげて下さい。
夏は暑くなり過ぎてしまうので通気性を確保しコーンスネークが熱中症にならないようにケージ内の温度に気を付けましょう!
その他、部屋ごとエアコンで温度管理している人もいます。色々な生き物や多頭飼育している人にオススメです。
コーンスネークの飼育では紫外線ライトは不要です。
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ケージ以内の温湿度が確認できるように温湿度計を設置してあげてね!
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コーンスネークの保湿について
コーンスネークの適正湿度は60%くらいですが、コーンスネークは湿度が足りなければ自分で水入れに浸かるので特に気にする必要はありません。
その他では、ウェットシェルターという素焼きの隠れ家を使用することがあります。
ウェットシェルターの上部に水を入れることでシェルター内が高湿度となります。
ある程度、湿気を保てれば無くても大丈夫です。
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我が家では
人間に馴れてもらうためシェルターは使用していません。
乾燥していればコーンスネークが自分で水入れに入ってくれています。
コーンスネークの床材について
コーンスネークの床材は特に重要ではありません。
専用の床材もありますが、日々のメンテナンスが簡単なキッチンペーパーやペットシーツなどでOKです。
特に見栄えを気にしないのであればペットシーツがオススメです。
吸水性もあり、交換も簡単です。
我が家では
メンテナンス重視のためペットシーツを敷いてます。
ペットシーツだと吸水性抜群なので、コーンスネークが排泄物で汚れることが少ないです。
コーンスネークの飼育環境図
飼育環境の参考イラストを貼っておきます!
⑤の暖突はパネルヒーターだけでは温度が心配って時に併用してください。
①パネルヒーター:1/3~半分に敷く。
②水入れ:全身が浸かる物。100均のタッパーでOK。
③ウエットシェルター:上に水を入れるタイプを使用。無くても可。
④床材:様々な素材の物があるが好みでOK。清潔、安全を優先に考える。ペットシーツがオススメ。
⑤暖突:パネルヒーターのみでは飼育温度が安定しない際に使用。適温が保たれれば無くても可。
コーンスネークのエサの与え方
コーンスネークが子供の時はピンクマウスをあげます。
通常は冷凍されたものを解凍して与えます。(解凍方法は後程説明します。)
解凍済みマウスをピンセットで掴んで直接与えます。頭からいくようにしてあげてください。
(お尻からだと足とかが引っかかって食べにくいらしいです…)
個体のサイズによってマウスの大きさを変えますが、目安はヘビのお腹の一番太い所と同じ太さのマウスを目安にして下さい。
『大丈夫!?大きすぎない!?』と心配になりますが十分に飲み込めます。
・ヤングサイズ:ファジー、ホッパーマウスを4日~1週間に1回の間隔でOKです。
・アダルトサイズ:アダルトマウスを1~2週間に一度で構いません。
(アダルトになってから頻繁にあげると肥満のもとになるので注意しましょう)
↓ピンセットは生体を突いて怪我をさせないように先が丸い木製の物がいいです!↓
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エサの解凍方法
色々な方法がありますが、我が家のやり方を説明します!
②タッパーにお湯をはります(我が家では、給湯のMAX温度の60℃)
③袋に入れたマウスを浸けて湯煎で解凍します(お湯が冷めたら交換)
④マウスの全身が温まりお腹がプニプニになり芯まで温まっていればOK
この方法だと、袋に入れたまま持ち運べるし直接お湯に浸けるよりマウスの匂いが落ちないのでいい気がします。
コーンスネークの飲み水について
飲み水兼保湿用の全身が浸かるタッパーを1つ置いておけば大丈夫です。
※お水は二日に一回は取り換えましょう!
参考資料
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コーンスネークの飼育感想
コーンスネークがベビーの時は威嚇され、飛びつかれることがありましたが成長するにつれ落ち着いてきます。
(ベビーに噛まれても然程痛くありません)
ヤングアダルトくらいから威嚇は少しあったものの飛びついて来ることは無くなりました。
アダルトになると威嚇も飛びつきも無くなっています。
飼育設備に関しては、こだわりが無ければ安価に揃えることも可能です。
メンテナンスは日々の水替えと床材が汚れたら交換(3日~4日に一回程度)、エサやりはアダルトになれば週一くらいなので非常に楽です。
飼育環境にもある程度は適用してくれ、成長すると性格も落ち着くので初心者にピッタリだと思います!
最後に
飼育に必要な物を復習しよう!
・ヒーター(ケージ前面に敷かない)
・温湿度計
・床材(ペットシーツがオススメ)
・水入れ(全身が浸かる大きさ)
・エサ(成長によってマウスのサイズを飼える)
・エサやり用のピンセット(先が丸く木製の物がベスト)
いかがでしたか?
コーンスネークはペットのヘビの中でも特に人気があり飼育しやすい入門種です。
個体の価格もお手頃で飼育設備もそれほど高くありません。
個体にもよりますが穏やかな子が多いので馴れるとハンドリングも楽しめます。
この記事を参考に、ぜひコーンスネークの飼育を検討してみてください!
See you♡
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